組合員みなさまのご理解とご利用で創立50周年を迎えることができました。
去る11月27日会津若松市のベルルクスにおいて、コープあいづ創立50周年記念式典が全国の生協、行政、友誼団体などからの多くのご来賓をはじめとして約300名の出席のもと執り行われました。
主催者あいさつ 熊谷純一理事長
今年、献身100年を迎えた賀川豊彦の小説、「乳と蜜の流るる郷」が「復刻版」として家の光協会から発行されたこと。また、昭和二十一年に喜多方での講演したことにふれ、思想信条に様々な違いはあっても「心を寄せ合う」行動をした創立者の人々には「生協とは何か」について情熱を込めて話した福島消費組合関誠一理事長を通して、賀川豊彦の思想が自然に反映していただろうと解釈している、と話されました。
また、五十年の歴史から特に思うこととして3点について話されれました。
一つ目は「小粒でも日本一の生協」「宝石のようにきらりと光る生協」という「大それたと言ってもいい」スローガンを早い段階から掲げるなど常に大きな理想を持っていたこと。
二つ目は、五十年の歴史を通じて、自主自立を前提としての連帯という姿を貫いてきたこと。そして三つ目は、組合員の暮らしにとって最も大切なものは地域であり、この地域を深く意識しながら「地域と組合員ともに」事業を進めてきたことを強調しました。
生活協同組合は、その理念の中に、「相互扶助」すなわち「互いに助け合う命の存在」を前提としており、「存在の安心」の役割を果たす事のできる組織だと確信しております。「一人は万人のために 万人は一人のために そして次世代のために」の精神を高く掲げ、日本の生協の「二十一世紀理念」である「自立した市民の協同の力で、人間らしいくらしの創造と持続可能な社会の実現」に向かって全国の仲間と、そしてご参会の皆様とともに、次の五十周年に向かって前進することをお誓い申し上げます。と力強く挨拶しました。
ご来賓の方々のご祝辞
衆議院議員渡部恒三様
国会議員になって間もない頃、地元商工会のためにジャスコ進出阻止にご尽力されたこと、会州一酒造との関わりなどのエピソードを交え、そして生協のスローガンでもある「一人は万人のため、万人は一人のため、そして次の世代のために」という言葉は、私も同じ考えです。会津は厳しい経済状況におかれているが、未来に向かって進んでいかなければならない。地域のため、さらに100周年に向けて発展してください。とのお言葉を頂きました。
県生活環境部消費生活課長稲村忠衛様
昨年は県主催の「福島議定書」に参加され、節電や一日エコライフ等の取り組みが認められ、事業所部門で優秀賞を受賞するなど環境保全活動に取り組まれております。今後も環境保全活動にご活躍される事を期待しております。と話されました。
会津若松市長菅家一郎様
街づくりに貢献し、歴史的景観指定の蔵・会州一を残され、お店づくりをされた活動は、中心市街地空洞化対策のモデルでもあります。いま、生協があるのは「相互扶助」の精神があったからこそであります。この厳しい時代にはこの精神が非常に大事になっていると思います。と話されました。
喜多方市長白井英男様
コープあいづとは災害協定はじめ今年4月から実施のレジ袋有料化に協力頂いております。これからも安全安心の確保のため、地域発展のためにご尽力されますこと期待しております。と話されました。
福島農業協同組合中央会常務理事長島俊一様
JAとしても安全・安心な農産物の提供のため、消費者との連携による再生を図っていきたい。そのためにも協同組合間の連帯を強化し、地産地消をすすめていきましょう。と話されました。
日本生活協同組合連合会会長山下俊史様
中国産餃子事故では、コープあいづがとった、いち早い判断と対応は、日本生協連はもとより、全国の生協の教訓ともなるものがありました。いま日本生協連では再発防止のシステムづくりを進めております。また、新業態BESTA店舗の取り組みも、いま注目されております。と挨拶されました。
他にも時間の関係上ご挨拶は頂けませんでしたが多くのご来賓の方々にご臨席賜りましたので、ご紹介いたします。
会津坂下町長竹内是俊様、県立会津養護学校長山崎亨様、会津若松商工会議所専務理事田尻早苗様、会津喜多方商工会議所会頭唐橋幸市郎様、株式会社まちづくり会津取締役山本真一様、会津坂下商工会会長原幸二様、喜多方民主商工会会長遠藤喜一郎様、福島県労働福祉協議会事務局長菅野敏夫様、あいづ農業協同組合代表理事専務五十嵐孝夫様、会津みどり農業協同組合代表理事専務長谷川正市様、生協実践研究会常任顧問椎木孝雄様
50周年にあたりコープあいづ発展のためご尽力いただいた方々に 感謝状が贈呈されました。
右より、
- 初代専務理事 山中良平様:設立から会津の地に生協を根付かせ、コープあいづの礎を築いて頂きました。
- 元副理事長 西山泰男様:膨大なる書籍を寄贈され、本部に「西山文庫」を作っていただき、職員の教育に多大なるご尽力を賜りました。
- 昭和電工労組家族組合生協部長 一条喜代子様:生協設立にあたり、部長として先頭に立って組合員拡大にご尽力されました。
- ユニセフ・平和委員 佐藤正様:今も続いています「戦争展」やユニセフ募金活動など、長年に渡り、生協の平和活動にご尽力いただきました。
- 生協設立発起人会 田中喜作様:会津の地に生協をつくるため、発起人としてご尽力いただきました。
他には、ご都合でご出席できませんでした初代常務理事 佐藤寛様、昭和電工労組家族組合生協副部長 冠木ミヨシ様、同副部長 冠木照子様、そして発起人の石田藤男様,後藤忠雄様、遠藤富雄様、鵜名山洋一様に感謝状が贈呈されました。
50年史編集委員長富山清光前理事長
1年半前より準備に取り掛かり、何とか本日のこの式典に間に合って安堵しているところです。編集にあたって資料や原稿をお寄せくださった方々へ感謝申し上げます。原稿用紙500枚にも及ぶ50年の歴史をもう一度振り返り、次の段階の生協を描いていくエネルギーにしていきましょう。
50年の歴史をふまえてコープあいづがさらにめざすもの
荒井信夫専務理事
コープあいづは、過去の活動の成果を踏まえ、地球人としての責任を果たして行くこと、戦争のない平和な社会、組合員の多様で広範な参加、未来の生協開発に挑戦、など8つの課題を引き続き前進させながら、組合員と地域のくらし防衛の目標をさらに高く、強く掲げて行きたい。さらに、コープあいづにとっての最近の二大出来事、冷凍餃子事件と新業態店舗ベスタの開店は評価をまったく逆とするマスコミ取材による出来事であり、いずれも暮らしの危機、生活防衛の点からコープあいづが全国に発信することになったものでした。また、2004年6月に「消費者基本法」が設立され、そして今年9月に、消費者の権利行使を支え守る専門の行政組織ができ、生協の役割は一段と重要になってくるものと思います。そしてこれからは協同組合が開花できる時代であることを信じ、またそうなるようにしていきたい。コープあいづは次の五十年に向けて、多くの皆さんとともに力強く歩んでいくことをお誓い申し上げます。
式典に引き続いてレセプションが行なわれました
会津喜多方商工会議所会頭唐橋幸市郎様の乾杯のご発声で和やかにレセプションが開催されました。行なわれました。
テーブルスピーチ
生協実践研究会常任顧問椎木孝雄様
コープあいづは実行力溢れる生協であり、正に小さくともキラリと光る生協です。生協の次の時代を開くモデルとして、全国にも刺激を与えてください。
岩手県生活協同組合連合会会長加藤善正様
「自立があって連帯がある」コープあいづは本来的な実践を行なっている。地域の皆さんとの連帯は先進的であり、生協の活動の典型でもあります。 |