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特集

第33回 福島県生協大会

 去る11月11日(火)福島県文化センターにおいて、テーマを「日本のゆくえ…」と題し、県内各生協の組合員約280名が参加(コープあいづからは35名が参加)して開催されました。
 午前の部は、TV番組サンデーモーニングでおなじみの金子 勝氏(慶大経済学部教授)による講演、午後の部は福島医療生協や県南生協、きらり医療生協、郡山医療生協、あいコープふくしまなど、5生協による1年間の活動報告が行われました。

《講演》「福島の環境回復こそが日本経済回復の道」
講 師 金子 勝 氏

(1)原発事故は史上最大の環境汚染

 福島で起きていることは「史上最大の環境汚染問題」です。福島の環境回復こそ、衰退する日本経済と社会を再生する唯一の道。原発事故から3年半以上たった今も12万人以上が避難している。しかも原発関連死は1100人を上回っている。家族や生業、故郷を失っては生きてゆけない人間もいる。福島の環境回復は先端環境技術を使えば可能。

(2)小児甲状腺がんが多数発生

 世界一多いとされる韓国の子どもの甲状腺がんは2010年集計で10万人当たり1.55人。しかし、福島の子どもは20人を超え、1ケタ多い。また、治療が置き去りにされている。

(3)中間貯蔵施設の問題点

 大熊町と双葉町に建設予定だが、県内の汚染土を3年間で運ぶためには10トントラックで1日にのべ3,330台必要で、あまりにも非現実的。
 現在、汚染土は化学繊維でできているフレコンパックに詰められ野積みされている。この袋の寿命は5年程度。すでに、あちこちで破け、むき出しになっており、ゲリラ豪雨にでも襲われれば2次汚染が発生する。このように、国は東電の救済のために「安上がり方式」で済ませようとしている。又、中間貯蔵施設を建設すれば結局そこが「最終処分場」となり、さらに帰還後1年で賠償は打ち切られれば住民は永遠に帰宅出来なくなる。

(4)汚染土はリサイクルできる!!

 セシウム回収型焼却炉による放射性物質の濃縮・隔離が焦点。汚染土等を1,500度で加熱し、セシウムを気化させ、バグフィルターで回収する。郡山の実証実験では67,000ベクレルが、45ベクレルまで下がった。これは旧基準の100ベクレル以下となるため、汚染土のリサイクルが可能。また、濃縮・減容したセシウムはコンテナに詰め3層のコンクリートに閉じ込める。これに地域住民が計画段階から参加することが大切で、地域ごとに隔離施設を作り放射性物質の減衰を待つ。
 すでにセシウム回収型焼却炉は郡山の下水汚泥や大船渡の震災瓦礫で実証実験が行われている。また、飯舘村では実験開始予定で、現在、着工式が終わった段階。
 また、森林除染は無人ロボットによる伐採や腐葉土の除去が可能。すでに南相馬で実証実験が行われた。除去した木材や腐葉土を使い森林バイオマス発電を行い、セシウム回収型焼却炉を組み合わせる方式をとれば、汚染土のリサイクルを行いながら、30年位をかけて森林除染事業が可能です。

(5)何が解決を妨げているのか?

  東京電力救済最優先≠フ在り方を変えることが必要。この巨大な不良債権問題は日本経済の矛盾の集約点。これによりエネルギー革命は遅れ、「失われた30年」がもたらされる。その最大のしわ寄せが福島。何より子供の世代に恥ずかしくない福島を取り戻すために全力を挙げ、福島の環境回復に取り組むことが必要。

(6)「地域分散ネットワーク型」システムへ〜 真の地方創生の道は何か

@20世紀の重工業を軸にした「集中メインフレーム型」から21世紀「地域分散ネットワーク型」へ。
A食と農業・エネルギー・社会福祉を軸にした経済成長を目指す。
B再生可能エネルギーが情報通信技術の発達により、むしろ効率的で安定的なシステムとなる。そこで、地域の中小企業・農業者・市民が出資して地域資源を生かした再生可能エネルギーに投資すれば、電源収入が地域に返る。これにより地域の自立がもたらされる。
C農業も直売所のPOSシステムがそうであるように、情報通信技術の革新により環境や安全を基軸に置きつつ小規模農業でも6次産業化によって十分やってゆけるようになる。さらにエネルギー兼業農家になることで、経営も安定化。
D福祉の分野でも中核病院、診療所、介護施設、訪問医療、看護、介護などをネットワークで結びつけ、効率的にサービスができるようになる。
・・・・・・・・・・・・
 この様に、新しい技術の発展に従い、地域分散型ネットワーク型に転換していくことで疲弊した地域経済を再生させてゆく。まさに、国の在り方も変えてゆく大胆なビジョンが求められているのです。生活協同組合は、その先頭に立つことが必要です。

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お知らせ

■■■トピックス■■■

【坂下地域 組合員感謝祭】BESTAばんげ店
11月15日(土)10時〜 14時

 あいにくの雨模様でしたが、行こうデーとも重なり、活気のある感謝祭となりました。実行委員も祭りを盛り上げようと今回から餅つき大会を実施、つきたてのお餅を来場者に振舞いました。組合員さんがふれあう楽しい一日となりました。

【塩川地域組合員の秋祭り】バリューしおかわ店
11月9日(日)10時〜 14時

 当日は雨模様の寒い一日で、農業まつりとも重なったために来場者が少ないのではと心配されましたが、蓋を開ければ大賑わい。楽しく賑やかな1日となりました。

臨時総代集会が開催されました!

 去る11月21日(金)午前10時から、コープあいづ支部大会議室に於いて、臨時総代集会が開催されました。上半期の事業・活動の報告が行われ、拍手をもって承認されました。

10月27日(月)秋晴れの中、35人の参加で、若松地域秋の組合員小旅行が行われました!

広島豪雨土砂災害支援募金について
広島豪雨土砂災害支援募金のお礼

拝啓 貴職におかれましては、益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素より、当連合会に対し格別のご指導、ご鞭撻を賜り、厚くお礼申し上げます。
 このたびは、8月20日に発生した広島豪雨土砂災害に対し、ご支援をいただき、誠にありがとうございます。
 9月25日までに寄せられた募金は、広島県生協連理事会において、次のように配分方法を決定しました。
1.義援金として、広島市が開設している義援金口座に拠出する。
2.広島市災害ボランティアセンターの活動支援金として、200万円を拠出する。(災害ボランティアセンターの活動資金が不足していることから、急を要するため)
3.甚大な被害にあった広島医療生活協同組合(広島市安佐南区:医療機器の損失等)へ、組織協力金として200万円を拠出する。
 今後、寄せられた募金の使途、配分については、広島市義援金口座へ拠出することといたします。募金状況や使途に関しましては、随時広島県生協連ホームページにてご報告いたします。
 今後も、被災されている組合員の気持ちにしっかりと寄り添い、支援活動を続けていくよう努力する所存です。
 また、災害支援情報は、日本生協連等を通じ、引き続き発信するようにいたしますので、今後とも、ご協力を賜りますようお願いいたします。
 略儀ながら書中をもちましてお礼のご挨拶を申し上げます。

敬具
広島県生活協同組合連合会

 

■■■インフォメーション■■■

「2014ライフプラン川柳大募集」入選作品発表!

◯最優秀賞(商品券5000円) 1作品
 子の口座 残高減って 無事を知る (P.N あっくんの母)
大学進学し、社会人になっても、親の意見はうるさいばかりで、聞きたくないのか、メールも電話も受信拒否。お金だけは、親の助けが要るようで、普段なんの連絡もしないのに、息子用の銀行口座から、黙っておろして使っている。ああ、生きているんだな、良かった、と思う親ばかの自分は、アラアラと思いながら、またお金を足している

◯優秀賞(商品券3000円) 2作品
 通学路 元気なあいさつ ありがとう (P.N 元気なばあちゃん)
 目の見えぬ じいに手をかす 君が好き (喜多方市/Oさん)

◯佳 作(商品券1000円) 5作品
 君たちに まかせていいのか 世の平和 (P.N 慎之助)
 母からの 教えや今や まご達へ (会津若松市/Kさん)
 もういいね! セカンドライフへ ハイジャンプ (P.N こもれび)
 息子等よ 母に文化を 持ってこい (会津若松市/Wさん)
 尊敬の 女性<ひと>は 「母」という妄想 (会津若松市/Iさん)

「福島県における農作物の放射能汚染」学習会のご案内

【講演1】「3年たった今の現状と今後の課題」
       石井 秀樹 先生(福島大学うつくしまふくしま未来支援センター)
【講演2】「食品に含まれる放射能調査について」
       廣川大志郎 さん(日本生協連商品検査センター)
■日時/ 12月5日(金)
■場所/第一会場 10:00 〜 12:00 コープあいづ 支部会議室
    第二会場 13:30 〜 15:30 喜多方プラザ文化センター 第一会議室
■申し込み方法/「お名前」「電話番号」を添えてお申込みください。
    電話:0241-22-1041 FAX:0241-24-3504  担当/新山
    ※頂いた個人情報は、学習会の連絡のみ使用させていただきます。

 

広報誌の感想や要望、あなたの“お気に入りのコープ商品”を教えて下さい! 

●広報誌の感想や要望、あなたの“お気に入りのコープ商品”を教えて下さい! 
 広報誌の感想やあなたのお好きなコープ商品とその商品が好きな理由やレシピ等を書いて、ハガキで下記の住所までお送り下さい。抽選の上、500円の商品券を進呈いたします。
【あて先】〒966-0818 喜多方市字二丁目4669-2
  生活協同組合コープあいづ本部広報委員会  担当/大竹
          TEL 0241(22)1041 FAX 0241(24)3504
【〆切日】12月31日(水)まで。

理事会だより第7回 定例理事会報告

諸経過報告・常勤理事会報告
@10月度の供給高は前年比103.0%、計画比99.6%。
店舗は前年比102.3%、計画比99.7%。宅配は前年比106.3%、計画比は99.0%でした。
A県南生協事業状況を高笠執行役員(県南生協専務理B会津地方9条の会「くらしと憲法」講演会
C会津電力雄国太陽光発電所竣工式報告
D福島県ユニセフ協会会津支部設立に向けて
E放射能学習会の件
Fその他

コープあいづの状況

(2014年10月20日現在)
●組合員数……… 49,977人
(全会津世帯数比48.9%)
●班  数……… 4,297班
●班員数……… 10,421人
●出資金額… 13億4,249万円
● 牛乳パック回収状況
1990年1月〜2014年11月20日まで
400,327kg(11月は768kg)

編集後記

 今年も早いもので、残すところ、あと1ヶ月となり気忙しさを感じている今日この頃です。
 さて、紙面でも紹介している生協大会ですが、辛口トークでお馴染みの金子勝先生のスカッとする大胆な話の記念講演は最高でした。元気をもらい、私も福島の環境回復は、可能だと信じ、頑張っていこうと思いました。
 この講演で先生が、21世紀は地域分散ネットワーク型社会です!と言われた通り、10月23日に長野で起きた強い地震で、家が倒壊したにも関わらず死亡者を出さずに済んだのは、ネットワークの良さだと称賛されています。
 寒さが厳しくなってきました。被災地の1日も早い復旧を願っています。
 福島から元気や勇気を発信出来るような取り組みを皆で知恵を出し合い考えていきましょう! ≪e.h≫

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