「取り戻そう! 当たり前の地産地消」
東京電力福島第一原子力発電所の事故により福島県の農林水産業は未だ深刻な影響を受けています。県の検査で安全が確認されているにもかかわらず、風評被害は無くならない状況が続いて
います。風評被害を払拭するにはきめ細かな検査を行い、データを公表していくことが必要です。
コープあいづでは、安全・安心な農水産物生産の情報や正確なデータを県内の消費者にわかりやすく伝えて産地の信頼回復につなげ、以前の様に福島県産品を当たり前に購入して頂く状況を作り出したいと考えています。
放射能の影響は、今後20年から30年は続くと言われています。今後は、より多くの組合員さんに各種学習会・講習会等への参加を呼び掛け、県産農産物の安心確保に取り組んで参ります。
@ベクレルモニター測定機の運用開始!
全国の生協のご支援でベクレルモニターを6店舗と品質管理室に、計7台設置し、お持ち頂いた農産物の放射線測定を行い、安全・安心の確認の取組みを実施しています。設置店舗は、ひがし、ばんげ、とねがわ、にいでら、ほんまち、あいおいです。家庭で食べる食材( 販売目的の産品は取り扱い致しません)の測定が出来ます。
測定を希望される組合員さんは、事前にお電話でお申し込み下さい!
※放射性セシウムなどの測定が出来ます。ただし、測定には約1キログラムのサンプルが必要です。詳しくは設置店舗にお尋ね下さい。
※あくまでも簡易測定です。数値は食生活の目安にするためのものとお考え下さい。
A放射性物質検査結果等の情報発信
コープあいづでは農産物の安全性の情報提供を県の協力も頂きながら取り組んで来ました。
昨年12月より、県の「ふくしまの恵み 安全・安心推進事業」や「ふくしま食の安全確保対策に関する食育推進活動」で全店にタッチパネル式モニターを設置し、正確な情報発信の取り組み
を開始しています。
【実施方法】
タッチパネル式モニターやポスター・チラシで県の農産物検査結果等の産地情報を店舗売場にて発信します。
【実施時期】
常時、いつでも誰でも可能です。集中実施期間は2月上〜中旬です。
【実施場所】
各店舗(8店舗)の産直コーナーなど。
※操作方法が分からない方は、お近くの職員やサービスカウンターにお問い合せ下さい。
B県内産地の 農産物等の安全確保の 取組みに関する情報発信
組合員に放射能に関する正確な情報を伝えることは、様々な情報の中から自分で判断することができる消費者の育成につながると考えています。また、コープあいづで測定したデータ結果を活用する事により、福島県産農産物の消費回復につなげて行きます。
【実施方法】
学習会を開催し、県内産地の取組みを紹介します。また、コープあいづのベクレルモニターの測定結果や測定方法等についての組合員・消費者の理解を深めます。
【実施時期】
2月下旬〜3月上旬
C放射性物質に関する研修会への出席
福島県が行なう研修会等に参加し、放射性物質に関する情報を収集し、組合員・消費者に提供します。また、福島県生協連主催の学習会などにも積極的に参加し、放射性物質に関する専門的知識を持つ職員を育成します。
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これまでに実施された主な学習会
◎放射能学習会
「放射能に負けず健康に生活するには」
・11月14日(水)ベスタにいでら
講師 目黒 司 氏
◎べクレルモニター学習会
講師 品質管理室責任者 小林 雅弘 氏
・9月28日(金)ベスタあいおい
・11月27日(火)ベスタひがし
・11月23日(金)あいおい店 会州一蔵 調理室
・11月30日(金) ベスタばんげ
・12月14日(金)支部・品質管理室
◎放射性物質摂取量調査と内部被ばく検査への参加
日本生協連の協力でコープあいづでも放射性物質摂取量調査(陰膳調査・2日分の食事の放射線量測定)が行われており、のべ約30家族が参加しています。
また、より実質的な内部被ばく量を測定するため、陰膳調査を行った組合員の中から5名がホールボディカウンタによる内部被ばく検査に参加しました。測定は、石川郡ひらた中央病院の協力で12月20日(木)に行われました。
検査の結果、参加者全員が異常なしとの判定をいただき、現時点では、参加した5名の内部被ばくについては安心できるレベルにある事が証明されました。
これからも、コープあいづでは簡易放射線測定機や放射性物質摂取量調査、店内タッチパネルモニターによる福島県産農林水産物の情報の発信を通じて、安全安心の確保に努めてまいります。
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