○組合員と共に取組む暮らしに関わる課題
食の安全、安心
①福島県産農産物の放射能汚染は安心できる状況でも、水産物は汚染水の問題で不安は取り除かれていません。正確な情報を提供し、安全性を確認し取扱います。
②県連の非破砕型のベクレルモニターを利用し、組合員自身が測定・確認する取組みを継続します。日生協やコープふくしまと一緒に食事調査を継続します。
③顔の見える「産直」をさらに進めます。
④「ギョーザ」事件を契機に、異臭など不審な商品があった場合に食の防御という観点で直ちに対策本部を設置し、供給停止、公的機関への報告、検査、商品回収、組合員への周知徹底を行い、コンプライアンス遵守(法令順守)で行動します。また、全国の生協をつないだ「クイックプロⅡ(商品事故情報管理システム)」を品質管理室が中心となり運用をします。
⑤日生協やコープ東北サンネットとコープあいづの品質管理室が連携して、食品添加物の運用管理、取扱い商品や生鮮従事者の細菌検査、事業所の衛生管理、PB商品(コープあいづ独自開発商品)の製造委託工場への立ち入り検査等、食品の安全性を向上させる取組みを強化します。
⑥TPP ( 環太平洋経済連携協定) は、アメリカが脱退を表明し頓挫しています。しかし、2国間協定になることで懸念も生まれています。東北・北海道の生協や県内協同組合(農協、漁協、森林組合、生協)とともに連携しながら対応します。
福祉
①福祉委員会、こーぷ暮らしの助け合いの会を中心とした地域福祉の充実。
②こども食堂やフードバンクの取組みなど、社会福祉協議会、NPO団体などとの協力関係を強める。また、子供の貧困学習会など他生協や他団体との交流を県生協連と連携して実施。
③医療と介護の制度改悪、年金の削減、生活保護の切り捨て等で国民負担は増す一方です。県生協連の「ふくし委員会」や県内の医療生協、会津医療生協と共に様々な活動に参加します。
環境
①「一日エコ活動」など福島議定書の取組みを通し、エネルギーの消費のあり方を実践します。電力事業自由化やガス事業自由化を学習します。
②NO2(二酸化窒素)の測定や水質検査等の活動を継続します。会津若松市の環境フェスタに参加します。
③ISOの手法で、CO2(二酸化炭素)の削減を図ります。
④東京電力福島第2原発の廃止を求めます。原発に頼らない「再生可能なエネルギー政策」への転換に向けて、出資した「会津電力」や県生協連、全国の生協と協力し取り組みます。
平和
①安全保障関連法案が強行採決、テロ対策の名で国民を欺く現代版「治安維持法」の「共謀罪」も戦争への道につながります。九条の会等と連携し阻止する運動を進めます。
②戦争の悲惨さを伝え、平和の大切さを市民に伝える「平和のための戦争展」を今年も成功させましょう。県連の「ユニセフ・平和委員会」と連携しながら、引き続き原水爆禁止世界大会に代表を派遣します。
③日本生協連が呼びかけている「被爆者が訴える核兵器廃絶にむけた国際署名(ヒバクシャ国際署名)」を県内の生協と一緒に取り組みます。
暮らし・家計
①消費税の引き上げに反対します。
②県や自治体の活動や会津若松市食育ネットワークに積極的に参加し、「食育」活動の輪を広げます。
③「暮らし委員会」を中心にライフプランの学習など共済課と連携して取り組みます。
自治体・行政、他団体とのかかわり
①食の安全、食育、暮らし、環境、福祉などでの県や自治体との結びつきを強めます。
②会津若松市、喜多方市、会津坂下町と締結している「防災協定:緊急時における生活物資の調達・搬送に関する協定」の発令に備え、9月の訓練に参加します。
③「地域の見守りの取組みに関する協定」は、喜多方市、猪苗代町、西会津町とも締結し、会津若松市、会津美里町、会津下郷町、只見町、磐梯町、大熊町(会津若松市管内)の9自治体と締結しています。未締結自治体との締結をすすめます。また、「会津若松市買物弱者協議会」などとの協議を通し、買物弱者への取組みを強めます。
④「福島の子ども保養プロジェクト」は、コヨット運営委員会(福島県生協連・福島県ユニセフ協会・福島大学復興支援研究所)と共に推進します。「週末保養」から野外で思いっきり遊べる「遊び塾」の活動に重点が徐々に移って来ています。可能な限り参加します。
⑤県内の4つの協同組合( 農協、漁協、森林組合、生協) で組織されている「地産地消促進ふくしま協同組合協議会」や「福島大学協同組合研究所」との連携を事業と運動の両面で進めます。
⑥世界の子ども達の人権を守るユニセフ活動を広げるため、「ハンドインハンド募金」などに福島県ユニセフ協会会津支部と連携し取り組みます。
⑦医療生協や「医療と福祉を良くする会津の会」と連携し、福祉ボランティア活動、WHOウォークイベント、自治体への要望提出等、協同での企画、活動をします。
○役職員・組合員の連携で進める業務課題
事業活動
●店舗事業 店舗運営部
『地域で一番のお店』を目指します。3つの「一番」を目指します。
1地域で一番来店していただけるお店作りをめざします。
2地域で一番信頼されるお店をめざします。
3地域で一番働きたい、働き続けたいと思っていただけるお店をめざします。
●店舗事業 商品事業部
地域一番店の実現
1生協の存在意義を高め、競争に強い部門を作ります。
2組合員さんの視点でモノとコトの本質を見極め、専門性の強い部門を作ります。
3人財育成を進め、新しい需要の創造を提案し、組合員さんの利用価値を高めます。
●宅配・燃料事業
1コープあいづ共同購入事業部の営業力向上、作業改善をさらにすすめていきます。
①作業の見直し、コープ東北とあいづの電算システムの一本化、新経理システム、タブレット導入の研究を検討します。
②18年度末までに燃料の現金扱いの廃止とコンビニ収納の導入をします。
③人材育成を計画的に進めます。
2組合員さんの満足度向上と、仲間つくり強化を図ります。
①委託会社との連携強化。所長のGM会議参加、エリア会へ参加をはかります。
②定期的な商品学習会の開催と、委員会と連動した産地訪問を計画します。
③タスクチーム中心の仲間作りから、配送担当者、配送グループでの仲間作りへ。
④定期的に「ご利用アンケート」を実施し、組合員の声を反映した対策をすすめます。
3共同購入事業の社会貢献を高め、高齢者見守り活動などさらに会津地域に広げます。
①高齢者見守り活動を継続し、一人暮らしの個人宅配利用者やおまかせ灯油を推進し、「見守り活動」を行政と協力しながら強化します。
②OCRの記入が難しい方には、ルーペの提供や、大きく記入し易い注文書を作成し対応します。
③認知症研修を全職員が受講し、全員取得を進めます。救急救命講習等で高齢者への対応が出来るようにします。
●共済事業
①店舗と宅配に専任の推進スタッフを配置し取り組みます。
②「ぴかりん通信」「キャンペーンニュース」を発行し、事例の共有と目標達成を後押しします。
③くらし委員会と連携し、暮らしの見直し提案や税金・保険・年金などの身近なテーマの学習や調べ活動に取り組み、生活設計・保障の見直し講座・子どもの金銭教育等を開催します。
●旅行事業
①ひがし店とにいでら店でCOOP旅行の認知度をあげます。コープあいづのHP(ホームページ)への掲載を充実します。
②利用者のリピート率を高め、他の関連旅行業者との企画タイアップも検討します。
●移動販売事業
①社会貢献事業として継続していくために、利用者と供給高を増やし、利益構造向上に取組みます。
②会津若松市「買物弱者対策協議会」で会津若松商工課と連携し推進します。
③会津若松市内の移動販売は、今年度もアサヒビールグループの「商業コミュニティ助成事業」に認定されました。地域のコミュニティの維持、再生に取り組みます。
○経営品質を上げ、 掲げた課題を実践、成果を生み出す力を身につけます
①各種委員会やエリア会、コープフレンズなどで出された組合員の声や意見を大切に受け止め、常勤会できちんと討議し業務に反映させ、組合員に返します。
②店舗の「100個販売」の取組みをさらに前進させます。宅配事業はコープ東北の各種プロジェクトに参加しレベルアップを行います。
③毎月の店舗実践事例発表会や部内報を活用し、日常業務に生かします。他生協や優れている企業の見学や研修を実施します。
④「組合員の願いを実現することが職員のやりがいになる生協」に向けて、掲げた目標を達成し、生協で働く喜びややりがいを感じる労働環境を目指します。
⑤日常業務の基礎を日生協やコープ東北の基準を参考にして先進生協の水準に追いつくようにします。
「総代さんの発言と回答」(要約)
〈坂下地域:平野総代〉
「ばんげ店は自分たちのお店」
ばんげ店が新しくなるので期待しています。お店の単なる「客」としてでなく、「生協は私たちが作っていく」という原点に戻ってみようと思います。
自分たちの店なのですから、買物の時に棚にある商品を手前に出したりとか、ちょっとしたお手伝い(気配り)をしてみる事は他のスーパーでは出来ません。私たち自身の暮らしの向上にもつながるので、生協に積極的に関わり、利用し、買い支えましょうと提案したいと思います。
答弁~吉川理事長:心強い提案ありがとうございます。組合員さんは、出資し利用し、運営に参加しています。生協で働く者が組合員さんと一緒に物事を考え作り上げる事、それが協同組合です。
生協と組合員さんとの関係は、売る側・買う側だけの関係でなく、組合員さんが「ここを何とかしてよ」と普段から言えて、職員は「これどうやっておすすめしたら良いですか?」と組合員さんに聞くことが出来る、そんな関係を作り上げることが出来ればよいと思います。
〈若松地域:児山総代〉
「新店の計画は?」
あいおい店も開店10周年、地域の皆さんに喜んで頂けるような企画を店長とコープフレンズのメンバーみんなで相談しています。
ヨークベニマルの新しいお店が出来ますが、コープあいづでは新店の計画はありますか?
吉川理事長:今のところ、新店の計画はありません。老朽化しているお店の改装を進めます。
冷凍・冷蔵ケースも2020年までに入れ替える計画があり、今年は「にいでら店」で来年は「ばんげ店」、年に1~2店舗の入れ替えを行います。1店舗当たり6千万円から8千万円、大きい店舗ですと1億円程の経費がかかります。
〈喜多方地域:春日部総代〉
「野菜の鮮度について」 野菜の鮮度が悪い。どのように対処しますか?
吉川理事長: バイヤーの目線で良い物を仕入れ、出来るだけ安く売り切る。お店に入ってから組合員さんに渡るまでの時間を短くする。軟弱野菜は冷蔵ケースに入れる事を考えています。合わせて、産直さんの売場の改善を行います。
〈喜多方地域:佐藤総代〉
「私たちの生協・私たちのお店」
平野総代の意見に賛同します。かつては「私たちの店」という感覚の方が大勢いて、棚卸しなどの手伝いをしていたこともありました。また、売場に落ちている野菜くずを拾ったりする方もいました。組合員さんのそのような姿を見て驚き、生協運動の原点を感じました。
平野総代の発言を聞き、今でもこの様な気持ちを持った組合員さんがいるのだと感動しました。『私たちの生協、私たちのお店』という気持ちで生協を作っていけたら良いなと思います。
吉川理事長:ありがたく思います。組合員さん一人ひとりが、「自分の生協、自分のお店」と思って頂けるようにするには、どうすれば良いのか宿題として頂きましたので、今年1年かけて取り組んでいきたい。来年の総代会には、「ここが『私の生協』と感じました」という発言が頂けるよう頑張ります。
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