第28回通常総代会報告
【コープあいづのビジョン】
「この地域に生協があってよかった。生協があるから暮らしてゆけると、組合員に喜ばれ、必要とされ続けるコープあいづを目指します。
2019年度に取り組みます!(抜粋)
●安心して暮らせる地域社会をめざして組合員と一緒に進めます。
食の安全・安心
①「食品の放射能汚染を測定する取組みを継続します」…
原発事故による食品の放射能汚染に対し、非破砕型のベクレルモニターで組合員が自ら測定する取組みを継続します。
②「産直と地産地消の強化」…
安心・安全の農産物を提供し、日本や地域の農業を支えます。エシカル消費(環境や社会へ配慮した商品の消費)の面からも、地産地消を進めます。
③「食の防御マニュアルの徹底とクイックプロⅡの運用」…
「ギョーザ事件」の教訓を生かし、不審な商品があったときはマニュアルに則って行動します。また、全国の生協をつないだ「クイックプロⅡ(商品事故情報管理システム)」を品質管理室が中心となって運用します。
④「TPP(環太平洋経済連携協定)やFTA(自由貿易協定)に反対します」…農業だけでなく医療や保険等、広範囲に渡り、国民生活の安全・安心を根底から崩壊させる危険を含んでいます。引き続き、東北・北海道の生協や県内協同組合(農協、漁協、森林組合、生協)と連携し、反対してゆきます。
福祉・子育て・貧困
①「地域福祉の充実」…「福祉委員会」「こ~ぷ暮らしのたすけあいの会」を中心に取り組みます。
②「介護保険制度」「健康や医療・介護等社会保障」の学習と他団体との連携…県連「ふくし委員会」や県内の生協、会津医療生協と一緒に様々な活動に参加します。
③「こども食堂」への支援と「フードバンク(メーカーから提供された商品を生活困窮者に支援する活動)」「フードドライブ(組合員さんにお店で購入してもらった商品を支援する活動)の推進」…地域の社会福祉協議会やNPO団体等と協力して取り組みます。
環 境
①「1日エコ活動」など福島議定書の取組みの推進…エネルギー消費のあり方について、SDGs(持続可能な開発目標)とからめ、実践します。
②「NO2の測定」「水質検査」「エコキャップの回収」の実施と「会津若松市の環境フェスタ」への参加。
③「県内の原子炉全基の廃炉」と「再生可能なエネルギー政策へ転換」への取り組み…出資をしている「会津電力」、県生協連や全国の生活協同組合と力を合わせて働きかけをします。
ユニセフ・平和
①「憲法改悪」に反対します…再び「戦争のできる国」づくりを許さない運動を地域の九条の会などと連携して進めます。
②「平和のための戦争展」実施とヒロシマ平和行動代表派遣…平和の大切さを伝える「戦争展」を今年も成功させます。「原水爆禁止世界大会」に代表を派遣します。
③「被爆者国際署名」の取り組み… 2020年のNPT再検討会議までに生協陣営300万筆を目標に、全国の生協や被爆者団体と連携して取り組みます。
④「ユニセフ活動」の推進…ハンドインハンドなどの募金活動、お知らせや学習活動を福島県ユニセフ協会会津支部と連携して取り組みます。
暮らし・家計
①「消費税増税」に反対します!…今年10月の消費税率引き上げに反対し、「消費税10%ストップ!全国ネットワーク」等と連携し反対署名に取り組みます。増税後の組合員の暮らしを支えるために準備します。
②「SDGs(持続可能な開発目標)」の推進… 2030年に向け世界中が合意した、貧困問題や気候変動、エネルギーなど、持続可能な社会を創るための17の項目について、一人ひとりが出来ることを実践します。
③「防災協定(緊急時における生活物資の調達・搬送に関する協定)」訓練への参加…会津若松市、喜多方市、会津坂下町と締結した協定の発令に備え、9月の訓練に参加します。
④「地域の見守りの取組みに関する協定」と「買物弱者」への取り組みの推進…喜多方市、猪苗代町、西会津町とも締結し、会津若松市、会津美里町、会津下郷町、只見町、磐梯町、大熊町(会津若松市管内)の9自治体と締結し、主に宅配業務の中で実践しています。未締結自治体との締結もすすめます。また、各行政機関等と買物弱者への取組みを強化します。
⑤「医療生協」や「医療と福祉を良くする会津の会(会津若松・喜多方)」との連携…福祉ボランティア活動、WHOウォークイベント、自治体への要望提出等、暮らしを支える取組みを連携します。
店舗事業
《店舗・企画運営部》
●地域で一番来店していただけるお店作りをします。
●地域で一番信頼されるお店作りをします。 安心・安全は信頼から。
●地域で一番働きたい、働き続けたいと思っていただけるお店作りをします。
●事業活動の継続発展のために効率を高め、収益を高めることを最重要課題として取り組みます。
《店舗事業・商品部》
●生協独自の「コープ商品」の利用機会を改善します。昨年比110%が目標です。
●10月の「軽減税率制度」に対応した価格表示(税込表示)を検討し、理解しやすい価格表示。と組合員価格の利点を追及します。
●ドラッグストア等の攻勢に対抗し、「生鮮部門の専門特化」へ改革を進めます。「生鮮食品」と「コープ商品」の対策で生協の存在価値を高めます。
●利用が多い商品は「プライスリーダー(市場価格を先導する)」としての特売を企画します。
宅配事業
コープあいづの損益構造を支える事業と位置付け、さらに発展させていきます。●組合員さんを大切にする担当者を目指します。
●商品に自信を持って、組合員さんの生活に寄与できる担当者を目指します。
●チームとして互いが成長を
認め合い、喜び合い、困っていたら共に考え、常に前向きに挑戦する姿勢を大事にします。
●交通ルールを遵守し組合員さんに安心と安全をお届けします。
1.組合員さんの満足度向上、従業員の満足度向上を図ります。
2.共同購入事業部の営業力向上、作業改善をさらにすすめます。
3.安心して暮らせる地域社会づくりを組合員と一緒に進めます。
共済事業・保険事業
《共済事業》
組合員加入者の満足度向上を目指しながら組合員の暮らしと生
協の事業経営に貢献します。
《保険事業 あいづ協同サービス》
生協代理店としての知名度の向上、メリット普及と組合員に貢献できる保障事業をめざします。
旅行事業
「心の通い合う旅行サービス」を理念に、組合員さんがまた利用したいと思う事業を目指します。
移動販売事業
8年目で、車も3台となり、週17コースを運行しています。年間4万6千人以上の方々に利用され、無くてはならない事業となりました。過疎部・山間部だけでなく、市街地の中でも必要とされる地域が広がっています。独自に経営が維持出来るよう、改善を進めます。
組合員活動
「持続可能な組合員組織を目指して運営や参加の在り方を模索します」
共働き世代の増加が進む中、組合員活動を担う運営参加人数は全国的にも低下傾向にあります。運営方法の見直しや、時代の変化に対応した活動参加の在り方を検討します。
①将来の組合員活動を担う人材の確保、活動しやすい環境づくりを進めます。
②地域別総代懇談会・通常総代会・秋の組合員活動発表交流会を柱にした流れを定着させます。
③楽しさ、やりがいを実感できる活動の場、居場所づくりを重視し、サロンや縁側のように地域で広げます。
④忙しくて参加できない組合員でも、地域や社会に貢献したいと思っている方は沢山います。課題によってご協力や参加の出来るサポーター委員制度などを検討します。
●班員還元金(班員及び当番さん還元金)の廃止について
現在の組合員システム(組合員と出資金の管理、共同購入の利用管理と一部店舗の発注・納品管理等)のコンピューターの“メインサーバー”が年数を経て、入れ替えの時期になっており、新たなシステムの構築が必要です。
コープあいづ独自の新たなシステムを作る場合、億単位の投資が必要で、現実的ではありません。出資金や共同購入の管理、組合員利用の機能を考えた場合には、すでに東北6県で運用されている『統一組合員システム』とつなぐことが、費用や共同購入のシステム運用の面でもメリットがあります。しかし、『統一組合員システム』には、「班を単位とした管理」は無く、すべて「個人管理」なので、班単位の利用集約が出来ません。また…
・「当番さん還元金や班員還元金」は、班利用の組合員への優遇対応として制度化したが、“個人宅配”(以下個配)利用者が増えており、個配利用者からは不公平との声もある。
・班での利用は、配達手数料がかからないという点で個配利用よりメリットがある。
・班利用の組合員には、店舗利用の分まで還元されるのは不公平というご意見もある。
・現在は、留守宅でも当番をされている方も多いなど、以前より負担感は軽減されている。
…以上の理由により、2018年度をもって「班員還元金及び当番さん還元金」は、廃止させて頂くこととなりました。ご了承をお願い致します。なお、当番さんのご負担に報いる方法については、今後、検討してまいります。
「総代さんの主な発言と回答」(要約)
4名の総代さんから意見・質問が出され、吉川毅一理事長、長谷川文弥専務理事が回答しました。
喜多方地域:春日部総代
「共同購入で介護用品の取り扱いを…」
高齢化が進み、介護用品が必要な方が増えています。腰用ベルトや杖などを共同購入で扱って欲しい。
【回答】
共同購入のカタログへの意見として、コープ東北にも要望します。共同購入だけではなく、介護事業業者との提携なども考えていきます。
若松地域:春日部総代
「“コープの日”の混雑改善を…」
にいでら店を利用していますが、1日の“コープの日”の午前中はレジがとても混んでいます。2人体制のレジでも20分以上並ぶことがあります。最新レジの導入で改善できると聞いていましたが改善されないので、原因を調査して具体的な改善を図って欲しい。
【回答】
午前中の混雑の解消の為、タイムセールの時間を13時までとしました。店によっては改善できています。教育を充実させながら、出来るだけ混雑解消に向けて努力します。
「移動販売のエリア拡大を…」
移動販売のエリアを増やして欲しい。会津若松市大戸町では、お店がなくなり困っている方がいる。共同購入だと1週間後の配達になるので、足りない物が出ます。困っている方が多い地区で運行を。
【回答】
会津若松市内は、行政からの要請もあり運行しています。他の地区からも来て欲しいという声がありますが、車を増やさないと対応できません。移動販売車は高価で、補助金を頂き購入しています。移動販売事業は採算面で厳しく、車や体制を増やせないのが現状です。今後検討させていただきます。
喜多方地域:小川総代
「100円回数券を500円の買物で使用できるように…」
100円の回数券は、1,000円以上の買い物をしないと使えないので、家族人数が少ない方では、なかなか使用できません。500円で1枚使えるようにならないでしょうか?
【回答】
現在は、1,000円につき100円値引きなので10%ですが、500円で100円の値引きとなると20%引きとなり、経営的には厳しくなります。50円の割引券2枚という事も考えられるので、今後の課題とさせていただきます。
喜多方地域:佐藤総代
「活気のあるお店作りを…」
品出しをしながら、職員が声を出して商品のおすすめをしていると、活気を感じて、商品を買いたい気持ちになります。また、組合員が声を掛けやすくなります。声を出して、明るく元気に働いて欲しい。
「生協があって良かった…」
癌を発病して治療費が心配でしたが、以前、職員に勧められて、がん保険に入っていたために保障して頂き、大変助かりました。生協があって良かったと思った。生協の対応は、早くて親切でありがたい。これからも組合員の役に立つように頑張って欲しい。 |