「第28回 平和のための 戦争展・喜多方」開催!
7月2日(土)~6日(水)の5日間、連日気温30度を超える中、喜多方市厚生会館に於いて「第28回平和のための戦争展・喜多方」
が開催されました。
入場者は500名で、うち220名が小学、高校、専門学校生。来場した皆さんには、貴重な展示品や遺品、資料に触れて、戦争の恐ろしさや平和の大切さを感じ取って頂きました。
第28回 平和のための戦争展・喜多方講演会報告
「今、日本の行った侵略戦争の事実を学びなおそう」
7月2日講演会一部をご紹介
講師/大東文化大学名誉教授 村山 士郎 氏
1.「子どもたちが綴った戦争体験」を編集して
~歴史の事実を子どもの表現でありのままに伝える~
ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから4か月がたつ。ロシアの戦車やミサイルは、国境を越えて一方的に砲弾を打ち続けている。焼け落ちた集合住宅、跡形もなく吹き飛んだ民家、あちこちに破壊された戦車が散らばり、そばには死体が放置されている。肉親を失い、ふるさとから避難する人々は悲しみに打ちひしがれ、怒りをぶっつける。これが戦争なのだ。
今のウクライナの悲惨な戦禍を見て、そこに日本人の戦争体験を重ねるのは、共通するところはあるものの、根本的に違うところがある。それは、日本が侵略者の側、今のロシアの側にある戦争体験であったことである。
日本のおこなった侵略戦争の中で、日本人がどれほど他国や他民族を攻撃し、人々の生活を破壊し、命を奪ってきたか。その資料は私たちの周りにたくさん残っている。私たちが見ようとしないで来ただけなのだ。その一つに、戦争中に子どもたちが書いた作文や詩があった。私は、戦中に書かれた子どもたちの作文や詩を整理してまとめ、『子どもたちが綴った戦争体験』として編むことが出来た。子どもたちは、「勝ってくるぞと勇ましく」「身を捨てて、国を守る」「学校は戦場だ」という決意を書いている。そして多くは、最後まで神風が吹くことを信じていた。日中戦争がはじまると、南満州の1年生は次のような慰問文を書いている。
戦争教育は、「戦争で人を殺す」人間を育て、アジアの人を差別する感覚をすり込んでいった。戦中に書かれた子どもの作品を読み進めていく中で、自分の平和教育観は重大な転換を余儀なくされた。東京大空襲の爆撃のすさまじさを書き残した船渡和代さんの『焼けた朝』(1984年)には、逃げ惑う人々の様子、多くの死者がいたるところに横たわる悲惨な状況が書き残されている。そのなかで、著者の船渡さんは、「私たちはいったい何をしたというの。何にも悪いことなんかしていない。怒りの気持ちを一体誰にぶつけたらいいのだろう」とつぶやかせている。そこに私は強い違和感を持った。敗戦から40年たって、良心的な日本人が「私たちは何も悪いことをしていない」と言い切っていることでいいのだろうか。22年の5月、横浜大空襲を伝える朝日新聞の記事のタイトルは『戦争での得 一つもない』であった。損とか得とかの問題か?
戦争を語り継ぐ場合、子どもたちに戦争の事実を伝えるには、日本人が多大な被害を被った事実と同時に、日本人が大陸で何をしたのかという事実を合わせて伝えなければならないだろう。そして、子どもたちの心の中に人を殺すことを当たり前に考える感覚を根付かせたことも。戦争体験を語り継ぐ運動は、日本がアジアで行った侵略戦争の事実をありのままに語り継ぐことにどれだけ意識的だったのだろうか。
2.今年の夏は、侵略戦争の体験を語り継ぐ企画・行事を
文部科学省は22年3月、主に高校2・3年生が23年度から学ぶ教科書の検定結果を公表した。そこでは、「従軍慰安婦」は「慰安婦」に、「強制連行」は「徴用・動員」に書き換えられた。かつて、文科省は「侵略」を「進出」と書き改めさせたこともある。こうして、文科省は日本の子どもたちから戦争の真の姿(事実)を「消し去る」蛮行を犯し続けている。
戦中に書かれた子どもたちの作品は、日本が侵略していった中国やアジアの国々で行ったこと、子どもたちの柔らかな心に、侵略すること・そこで人を殺すことに疑問を持たない「侵略性」を植え付けていったことを告発している。その事実を日本の平和運動・平和教育は、どれほど子どもたちに語り継いできたのだろうか。その問題意識がなかったわけではない。しかし、どれほど実践されてきたか。私自身、『子どもたちが綴った戦争体験』に収録した作品を読みながら、自己の研究姿勢が弱かったことを痛感させられている。今年の夏は、日本の侵略戦争の体験を子どもたちに伝えていく企画を計画したいものだ。 ※当日配布資料の一部を転載しました。
「第8回 コープフードドライブ」ご協力ありがとうございました!
6月18日㈯、コープあいづの全8店舗で「第8回フードドライブ」が開催されました。
コープあいづ各地域のエリア会メンバー、各店のフレンズさんと従業員が、来店された組合員さんに、お買い上げの食料品の寄付を呼びかけました。
今回は、カップ麺や即席麺、ご飯やカレーなどのレトルト食品を中心に1,639個の寄付がありました。商品は、各自治体や県の社会福祉協議会に贈呈しました。商品は、生活にお困りの方々に贈られます。ご協力ありがとうございました!
次回は、9月17日㈯の予定です。
「コープフードバンク」サポーターご協力のお願い!
●フードバンクとは、包装の破損や過剰在庫、印字ミス等で、流通させる事が出来ない食品を企業等から寄贈して頂き、必要としている施設や団体や生活にお困りの世帯などに無償で提供する活動です。
●毎年4月から1年間、受付しています。個人サポーターは、1口1,000円です。
※各店サービスカウンターで受け付けます。お気軽にお申し込み下さい。会員証を発行、ニュースレターもお届けします。
※フードバンクサポーターは、お金を寄付して活動をサポートします。頂いたお金はコープサンネット事業連合の「COOPフードバンク」で商品の配送費などに使用されます。
子育て広場「ミニココたん」開催!
4組8名(親子)参加
7月12日㈫にいでら店組合員集会室にて、子育て広場「ミニココたん」が、コロナ感染症対策も行いながら実施されました。
自己紹介からスタートし、絵本の読み聞かせや七夕飾り作り、お遊戯「バスに乗って」を楽しみました。時間を短縮して行いましたが、参加された皆さんからは「とっても楽しかったです。」と喜んでいただきました。
「熱中症学習会」が開催されました!
7月15日㈮、花見が丘会館を会場に大塚製薬株式会社から講師を招き、「日常生活における熱中症対策」と題した学習会を行いました。
鶴城③こ~ぷ委員会と地域の「野草の会」が共催で、18名が参加しました。講師の平井さんは、日常の水分補給の重要性や熱中症が疑われる場合の対処方法などについてお話しされ、参加された方からは、「大変ためになりました。こまめに水分を補給して、普段の生活を送りたいです。」などの感想が寄せられました。
ユニセフ・ウクライナ緊急募金の1次集約の報告と御礼
組合員の皆様、ユニセフ・ウクライナ緊急募金活動へのご理解とご協力ありがとうございました。
コープあいづユニセフ・ウクライナ緊急募金1次集約額は814,039円でした。(6/30現在)
内訳
・店舗募金箱 383,739円
・共同購入OCR募金 430,300円
皆様から寄せられました募金は、福島県ユニセフ協会を通じて、日本ユニセフ協会に贈呈、募金は現地に贈られ、ウクライナの女性と子どもたちを救うために使われます。
なお、ウクライナ緊急募金は今後も継続いたします。ご協力をお願い致します。
喜多方福祉委員会ではフードドライブに缶詰、戦争展に千羽鶴を寄贈しました!
(2022年6月20日現在)
●組 合 員 数………51,467人
(全会津世帯数比51.5%)
●出 資 金 額…14億6,215万円
〇牛乳パック回収状況
1990年1月~2022年6月30日まで
累計 476,019㎏
(6月は1,178㎏)
〇食品トレー〈22年度6月〉
発泡トレー 312㎏(前年比82.3%)
透明トレー 174㎏(前年比85.7%)
7月10日に投票が行われた参院選では、自民党が60を上回る議席を獲得し大勝しました。皆さんは投票されましたか?「憲法改正」や「軍事費の値上げ」等で、私たちの生活は、豊かに安心して暮らせるようになるのでしょうか?
平和とは…?今月号の特集「平和のための戦争展」に掲載されている、村山士郎氏が講演会で話された内容に目を通してみて下さい。日本が体験した戦争の現実を戦中に書かれた子どもたちの作文や詩をまとめて伝えています。正しい歴史を語り継ぐことの大切さも書かれています。
未来を託す子どもたちに、どんな日本を残したいのか。一人ひとりが学び、考えなければならないと真剣に思います。(E.H)