課題1 食の安全・安心
①食料の安定供給と地域の農業を支えるために、生産者の顔が見える、栽培方法がわかる、組合員との交流があることを大切に「産直」を強化します。またSDGs(持続可能な開発目標)やエシカル消費(環境や社会へ配慮した商品の消費)の面からも、地産地消を進めます。
②「ギョーザ事件」の教訓を忘れずに、異臭など不審な商品があった時は、直ちに食の防御という観点から、日常業務の中で異変を感じる感性を育成しながら適切に対応出来るようにします。また、全国の生協をつないだ「クイックプロⅡ(商品事故情報管理システム)」を品質管理室を中心に運用をします。
③2021年6月から、HACCP(ハサップ:衛生管理の国際基準)遵守も義務化されました。日生協やコープ東北サンネットと連携して、食品添加物の運用管理、取扱い商品の細菌検査、事業所の衛生管理、PB商品(コープあいづ独自開発商品)の製造委託工場への立入り検査等、提供する食品の安全性を向上させる取組みと合わせて運用します。
④2019年10月からゲノム編集技術を応用した食品の流通が可能となりましたが、安全性への懸念もあり、遺伝子組み換え食品との違いなどの学習に取り組みます。
⑤種子法が「改正」され、海外の大企業による農業の囲い込みが進められています。日本の農業を守り、安全な農産物の確保するためにも学習を進めます。
課題2 福祉・健康、子育て・貧困
①福祉委員会を中心に高齢者対象の「ふれあい食事会」に代わる、お弁当での支援を模索します。「紙芝居訪問」や「伝承遊び教室」などは各児童館との話し合いで開催方法を模索します。
②「こ〜ぷ暮らしのたすけあいの会」は地域包括センターから依頼される事例があり、早急に活動会員の拡大をすすめます。
③若松エリア会主催「ココたん」は子育て世代の居場所や情報交換の場として活動していきます。併せて、子ども・親子で参加できる活動を模索していきます。
④子ども食堂は若松地域3箇所(方丈舎・つなぐ舎・ひだまり)、喜多方地域2箇所(喜多方子ども食堂・こどもの居場所れんが)の運営を支援しています。経済的支援と併せて交流を促進します。
⑤フードバンク・サポーターの募集を強化し、100名の登録を目指します。フードドライブも社会福祉協議会やボランティアメンバーの協力を募り、年3回の定期開催を目指し、気軽な社会貢献事業として定着を図ります。
課題3 環 境
①会津若松市主催の環境フェスタに参加し、環境活動の内容を広くお知らせすると同時に、エシカル消費対象のコープ商品をアピールします。
②エコ活動に関心を持って取り組んでもらえる「1日エコライフチャレンジ」や「エコチャレンジシート」の参加者を拡大します。併せて、シートの活用も検討します。
③二酸化窒素(NO2)の測定や水質検査(パックテスト)にも継続して取組み、身近な問題として「見える化」をすすめます。
④地球温暖化対策などの学習をすすめ、環境問題への認識を深める学習会の開催を検討します。
⑤地球温暖化につながるCO2の排出削減に向けて、生協事業所や家庭電気の再生可能エネルギーへの切り替えについて学習をしながら検討を進めます。
⑥海洋プラスチック削減に向けて、事業と家庭でできることの学習を深めながら実践を進めます。
課題4 ユニセフ・平和
①平和憲法を護る取り組みを地域の九条の会等との連携で進めます。
②「平和のための戦争展・喜多方」を成功させます。「夏休み子ども平和映画会」を各地域の児童館等の協力を得て再開出来るように検討します。
③核兵器の使用が禁止される国際法が批准されましたが、唯一の被爆国である日本も参加するよう、日本生協連や各種団体と連携して運動を進めます。
④ユニセフ会津支部と連携してハンド・イン・ハンドやユニセフのつどいを再開できるように検討します。⑤募金活動を活発化するために、様々な行事や会議でも募金箱を活用し活動します。
課題5 暮らし・家計
①くらし委員会を中心に「くらしの見直し学習会」を進めます。
②共同購入委員会を中心に店舗と宅配の両方を上手に使い分ける提案を行います。
③自然災害が多発かつ重大化しています。ユニセフ募金と併せて、自然災害緊急募金にも柔軟に対応していきます。
④2021年4月に消費税の総額表示が義務付けされました。改めて消費税を学習する機会を作ります。
⑤東日本大震災と原発事故から丸10年になりました。記憶の風化が進む中、事故の教訓を忘れずに、安心して暮らせる地域社会づくりに取り組みます。
〈組合員・地域の暮らしをささえる事業に関わる課題〉
組合員の暮らしに関わる事業活動を組合員と連携してすすめ、生協があってよかった、生協があるから暮らしていけると言っていただけることに全力を挙げます。
課題6 店舗事業
【店舗運営部】
1.地域で一番来店して頂けるお店をめざします。
●商品を通じ組合員さんの生活に「豊かさと楽しさ」を提供します。
・「鮮度」「おいしさ(品質)」「品揃え」と「価格」の魅力をどの商品にスポットを当てて魅力を最大限引き出し、組合員さんにどう伝えるかを徹底して実践します。商品化レベルの向上と販売力を身につけることを強めます。組合員さんに「伝わる価値」をどれだけ高められるかを追求します。
・「生協でしか買えない商品」「生協でしか感じることが出来ない雰囲気」「生協でしか得られない情報」というような“行きたくなる価値”を高めます。また来店したいと思ってもらうことに関心を持ち、生活の多様化、個性化、専門化に対応し、組合員さんの期待を超える対応で『うれしい、楽しい、やさしい、私のお店』の実現を図っていきます。
・“どっかん商品”を中心に生活に役立つCO・OP商品の良さを出来るだけ楽しく提案します。
●地域での存在価値を高めるため、組合員さんの拡大、競合対策に取組みます。
●笑顔と元気な挨拶と会話のある応対で組合員さんと職員の交流の場を広げます。
・「元気で笑顔の挨拶」と「求められていることを考えて行動する」を応対向上の柱とし、組合員さんから「いいね!」と共感して頂ける取り組みにします。
・各店のコープフレンズさん(店舗応援隊)と連携した取り組みをします。フレンズ、エリア会の他にも商品学習会などを通じて多くの職員と組合員さんが交流出来るようにします。
・商品を通じ、組合員さんと職員、組合員さん同士がつながる「場」作りを意識して取り組みます。私の声と併せて組合員さん、地域の要望を汲み取ります。組合員さんの声は商品部を通じてお取引様へ伝え、結果として組合員の満足に繋がるような循環を作ります。「よかった」ことは横に広げ、「こうした方がいい」ことはみんなで解決します。
2.地域で一番信頼される「安心・安全」のお店作りをします。
安心は信頼から。
●組合員さんから信頼される職員を目指します。
①組合員さんの顔、名前を覚え、きちんと声を受け止め応えていきます。組合員さんとの円滑なコミュニケーションを通じて、お店のファンを増やし、リピート率のアップにつなげます。
②応対時での商品説明・商品おすすめが出来るよう商品学習に力を注ぎます。また、「コトPOP」や組合員さんの商品学習会など商品情報を発信する機会を増やします。
●価格エラー・鮮度エラー・欠品をなくし、併せて衛生管理の向上に取組みます。
3.ぷらざ店の改装を成功させます。
①ぷらざ店を事業剰余で黒字にして、将来の展望につなげます。
②少子高齢化や人口減、競争激化が進む中で、売り場の在り方、商品のあり方、販売のあり方を個店経営の目線で考え、小商圏で成り立つ300坪型の店舗を目指します。
③幅広い参加で組織したプロジェクトチームで検討を重ね、下期開店を目指します。
【商品部】
1.地域で1番の部門づくり
①地域で1番のライン(品種)や一番支持される商品の構築を進めます。
②鮮度、鮮度感、品質の向上に日々努めます。
③商品の改廃や新規提案、新たな価値作りを積極的に進めます。
2.個店強化の取り組み
①たのしさ、驚き、来店したお得感を感じて頂ける取り組みを進めます。
②店舗との連携を強めながら、個店毎の強みを最大限に生かした商品提案を進めます。
③新規組合員獲得と一人当たりの利用点数を上げることでの利用の増に繋げます。
3.コープ商品の普及拡大
①最大の普及日である1日、15日の売り方を店舗との連携を深め強化します。
②日生協との情報を生かし、新規商品の導入や企画の取り組みを進めます。
③組合員組織との連携を深めます。
④コープ商品の商品知識を高めるため、担当者への情報提供を進めます。
4.販促、チラシ政策
①1日、15日、総力祭、火曜ジャックを柱とします。
②柱に続く新しい企画を常に検討します。
③名物企画を育成します。 例)惣菜弁当企画。
課題7 宅配事業
〈2021年度コープあいづ共同購入事業部でめざすもの〉
1.組合員満足向上を最優先に考え、利用組合員を増やします。
2.共同購入事業部の収益性向上をさらにすすめます。
3.安心して暮らせる地域社会づくりを組合員と一緒に進めます。
①ドライブレコーダーのさらなる活用法を研究し、交通事故ゼロを目指します。
②コロナ禍でも安心して利用いただける共同購入をつくります。
③「見守り協定」の全市町村との締結をしていきます。
④認知症サポーター研修、救急救命講習を全担当者が受講します。
【燃料事業】
①価格調査を都度行い、価格の見直しをスピーディに設定していきます。
②巡回登録者を20年度より300名増やし、灯油の安定供給量を確保します。また「ガス割」「高齢者割引」を重点にすすめます。
③ホームタンク洗浄のキャンペーンを今年度は2回行い、合計100件の洗浄を行います。
④ガス利用者の拡大強化月間を設けて推進していきます。現在(2月)の250件を275件まで増やします。(5月、9月、10月)
【安全運転】
交通ルールを遵守し、組合員さんに安全と安心をお届けします。
課題8 生活事業部
【共済事業】
「感謝・誠実・謙虚、正確・丁寧・スピード、目的・実践・結果」をスローガンに組合員の万一の時に役立つ共済事業を推進し、“助け合いのこころ”を広げます。
①ライフプラン相談機能を充実させ、組合員加入者満足の向上を目指します。店舗と宅配に配置した専任スタッフとの情報連携型の推進をおこない、現場負担を軽減します。
②共済募集人教育を徹底し、コンプライアンスを遵守した推進活動を行います。推進委員会を機能させ、情報の共有化を図ります。
③共済事業としての安定的手数料収入を得、生協への事業貢献をします。《たすけあい》《あいぷらす》《ずっとあい》で新規目標1,090件を目指します。
【保険事業・あいづ協同サービス】
生協代理店として組合員の暮らしに貢献できる保険事業を目指し、知名度を上げる取り組みと組合員メリットの普及を推進します。代理店品質では、組合員の声を営業実践に活かす取り組みを強化します。
【旅行事業】
「心の通い合う旅行サービス」の理念を改めて考える一年とします。
新型コロナウィルスやそれに伴う社会環境の変化の中、旅行業としてどうあるべきかを考えていきます。
【移動販売事業】
①販売箇所を見直し、新規コースの開拓を進めながら利用機会を増やします。
②車両の見直しなど、効率や生産性の向上に努め、収益の向上を目指します。
③お買い物だけでなく交流の場して、コミュニケーションを大切にしていきます。
④生協全体の情報提供を積極的に進め、生協と利用者とのつながりを深めます。
【組合員サービス事業】
コープあいづの店舗や宅配では対応出来ない各種斡旋事業や提携事業の内容、伝え方、頻度などを、より効果的に行って組合員さんの暮らしに役立つサービスを提供します。また、地域のお取引先様から「コープあいづと連携して良かった」と言って頂ける関係作りを大切にし、地域経済の発展に貢献します。
課題9 組合員と生協で働く誰もが、活き活きと輝く生協を目指す課題
〈楽しさ、やりがい、居場所として実感できる活動の場づくりを重視していきます〉
①組合員さんに特技を登録してもらい、講師として活動する「出前講座」の開催をすすめます。併せて各地域で活動している諸団体との提携のあり方も検討します。
②子育てひろば「ココたん」や「子ども食堂」等を通じて子育て応援活動を支援します。また、「ラブコファンクラブ」への参加も含めて新しい活動にも取り組みます。
③新しいグループ活動を推進するために、店舗と協力した取り組みを検討していきます。特に毎月1日どっかん企画の宣伝活動を工夫し、コープフレンズの活動を広げます。
④忙しくて委員会などには参加出来ないけれど「社会に貢献したい」「地域とのつながりを大切にしたい」との想いに応える取り組みを進めます。委員会の企画などで協力頂けるサポーター制度も検討していきます。